カヌーに乗ると世界は広がる。
パドルを片手にソロリと座席に乗り込むとき、視線が下がり、目に映るすべての風景がいつもより大きく感じるのだ。ここ、三方五湖でもそんな感動的な出会いが待っていてくれた。
どこまでもつづく広大な湖面、スッポリとこの地を覆うような山並み、すがすがしく澄み渡る空気感。艇に体を預けながら、バシャバシャと湖面を叩き、自然とたわむれる。ときどき、顔に水しぶきがかかったり、普段使っていない筋肉がうずいたり、子供のころ感じていた胸の高鳴りをおぼえたり…。
きっと、人間本来の楽しみってこういうことだと思う。体と心の全部を使って、自然を、自分を、遊びつくすこと。
いくつになっても決して変わらない感動が、ここ、若狭路で体験できる。